化膿性汗腺炎(HS)を有する妊婦とその児を対象に、HSと妊娠転帰および母体、児の合併症との関連を住民対象長期コホート研究で検討。追跡調査期間は最長16年だった。出産132万4488件のうち、HSを有する母親による出産は1332件(0.1%)だった。評価項目には妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、その他の出産転帰、出産後最長16年までの長期的な入院リスクなどを含め、母体および児の転帰を評価した。 その結果、HSでない患者に比べ、HS患者では妊娠高血圧症候群(リスク比1.55、95%CI 1.29-1.87)、妊娠糖尿病(同1.61、1.40-1.85)、母体の重度合併症(同1.38、1.03-1.84)のリスクが高かった。新生児では、母体のHSと早産(同1.28、1.07-1.53)および先天異常(同1.29、1.07-1.56)のリスクに関連が認められた。長期的には、HSによって母体の入院リスクが2.29倍、呼吸器、代謝、精神、免疫に関連した合併症などによる児の入院リスクが1.31倍と経時的に上昇した。...
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