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早期アルツハイマーにデフェリプロンと認知機能の関連

2024年11月29日  JAMA Neurology

オーストラリアで、アミロイドが確認された軽度認知障害または早期アルツハイマー病(AD)の患者を対象に、脳浸透性の鉄キレート剤デフェリプロンが認知機能低下を遅らせるかどうかを12カ月間の第II相二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討。患者をデフェリプロン群とプラセボ群に2対1の割合で割り付けた。主要評価項目は、試験開始時、6カ月後、12カ月後に神経心理学的検査バッテリー(NTB)の記憶、実行機能、注意の課題を用いて評価した複合認知指標とした。 53例がデフェリプロン群(平均年齢73.0歳、男性54.7%)、28例がプラセボ群(同71.6歳、60.7%)に割り付けられ、54例が試験を完了した(プラセボ群7例、デフェリプロン群20例が脱落)。intention-to-treat解析で、デフェリプロン群では主要評価項目に関してプラセボ群と比較して認知機能低下が加速した[NTB複合zスコアの変化:デフェリプロン群-0.80(95%CI -0.98--0.62)、プラセボ群-0.30(同-0.54--0.06)、交互作用のβ=-0.50(同-0.80--0.20)]。有害事象として、好中球減少症の...