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うつ病のTSPO結合増加はストレス性自殺行動に関連

2024年12月2日  JAMA Psychiatry

うつ病成人患者53例を対象に、神経炎症の推定マーカーである輸送タンパク質(TSPO)結合とストレス関連の自殺念慮および否定的感情の関連を横断研究で検討。11C-ER176を用いてTSPO結合のポジトロン放出断層撮影検査を実施し、11カ所の脳領域で11C-ER176総分布量(VT)の加重平均を算出した。医師が評価した自殺念慮は、ベック希死念慮尺度(BSS)で測定した。サブセットの被験者21例は7日間の生態学的経時的評価(EMA)を完了した。 その結果、11C-ER176 VTと医師が評価した自殺念慮の重症度に、傾向レベルの関連が認められ(β0.19、95%CI -0.03-0.39、P=0.09)、自殺未遂歴による差はなかった(同0.18、-0.04-0.37、P=0.11)。探索的解析で、自殺念慮(BSSまたはEMAで評価)が11C-ER176 VT上昇に関連していることが示された(同0.21、0.01-0.98、P=0.045)。サブセット例では、ストレスのない期間との比較で、EMA期間中の11C-ER176 VTが自殺念慮および否定的感情の増加に関連していた(それぞれβ0.12、S...