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院外心停止者の自己心拍再開に骨髄路と静脈路で差なし

2024年12月6日  New England Journal of Medicine

非外傷性の院外心停止成人患者1479例を対象に、初期の骨髄路確保と静脈路確保の有効性を無作為化試験で比較(IVIO試験)。主要評価項目は持続的自己心拍再開、主要副次評価項目は30日時点の生存および修正Rankin尺度(スコア範囲0-6で、高スコアほど障害が大きい)のスコア0-3と定義した神経学的転帰が良好な30日時点の生存とした。 その結果、骨髄路群の92%、静脈路群の80%が2回以内で血管アクセスの確保に成功した。骨髄路群の30%および静脈路群の29%が持続的自己心拍再開を達成した(リスク比1.06、95%CI 0.90-1.24、P=0.49)。30日時点で骨髄路群の12%および静脈路群の10%が生存していた(リスク比1.16、95%CI 0.87-1.56)。30日時点での良好な神経学的転帰はそれぞれ9%、8%だった(同1.16、0.83-1.62)。事前に規定した有害事象の発生はまれだった。...