「プレハビリテーション」は有効か

大手術を受ける成人患者に対するプレハビリテーション（運動、栄養、認知、心理社会的ケア）の相対的有効性を系統的レビューとネットワークメタ解析で検討。無作為化比較試験186件（計1万5684例）を解析対象とした。通常ケアと比較し、重大なアウトカムを評価した。 ランダム効果ネットワークメタ解析の結果、通常ケアよりも合併症抑制の可能性が高い介入は運動のみ（オッズ比0.50、95％CI 0.39-0.64、確実性：非常に低い）、栄養のみ（同0.62、0.50-0.77、非常に低い）、運動＋栄養＋心理社会的ケア（同0.64、0.45-0.92、非常に低い）だった。入院期間短縮では運動＋心理社会的ケア（－2.44日、－3.85-－1.04、非常に低い）、運動＋栄養（－1.22日、－2.54-0.10、中程度）、運動のみ（－0.93日、－1.27-－0.58、非常に低い）、栄養のみ（－0.99日、－1.49-－0.48、非常に低い）だった。運動＋栄養＋心理社会的ケアは、健康関連QOL（SF-36身体的側面スコアの平均差3.48、0.82-6.14、確実性：非常に低い）および身体回復（6分歩行テストの平...