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院外心停止者への骨髄路投与で生存率は改善するか

2025年2月7日  New England Journal of Medicine

薬剤投与のため血管アクセスが必要な院外心停止成人患者6082例を対象に、初回アクセスとしての骨髄路と静脈路の臨床転帰を非盲検無作為化試験で比較(PARAMEDIC-3試験)。主要評価項目は30日生存率、主要な副次評価項目は自己心拍再開および退院時の良好な神経学的機能(修正Rankin尺度スコア3以下と定義)とした。 その結果、30日生存率は骨髄路群4.5%、静脈路群5.1%だった(調整後オッズ比0.94、95%CI 0.68-1.32、P=0.74)。自己心拍再開は骨髄路群の36.0%、静脈路群の39.1%で確認され(同0.86、0.76-0.97)、退院時に神経学的転帰良好だったのは骨髄路群の2.7%、静脈路群の2.8%だった(同0.91、0.57-1.47)。骨髄路群で有害事象が1件発生した。...