前立腺がんのゲノム分類はリスク評価と治療決定に影響か

Decipher、Oncotype DX Genomic Prostate Score（GPS）およびProlarisのgenomic classifier（GC）検査が、1次治療を検討している限局性前立腺がん（PCa）患者のリスク層別化および患者と医師の治療選択の意思決定に及ぼす影響を系統的レビューで検討。GC検査後のリスク再分類について報告された10件の研究をレビュー対象とした。 その結果、バイアスリスクの低い観察研究では、超低リスクまたは低リスクPCa患者はリスクレベルが同じか低く再分類される可能性が高かった（GPS：100-88.1％、Decipher：87.2-82.9％、Prolaris：76.9％）。無作為化試験1件では、GPSによるGC検査で、超低リスク患者の34.5％および低リスク患者の29.4％がより高いリスクカテゴリに再分類された。観察研究12件では、GC検査後の治療の意思決定は変更なし、または監視療法がわずかに好まれることが示された。無作為化試験1件の解析では、GPS検査後の監視療法の選択は少なかった。...