1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. abelacimabで脳卒中リスクあるAFの出血事象が減少

abelacimabで脳卒中リスクあるAFの出血事象が減少

2025年2月11日  New England Journal of Medicine

脳卒中リスクが中程度ないし高い心房細動患者1287例を対象に、不活性型の第XI因子に結合して活性化を阻害する完全ヒトモノクローナル抗体abelacimabの安全性を直接経口抗凝固薬と比較(AZALEA-TIMI 71試験)。盲検下でabelacimab(月1回150mgまたは90mg)皮下投与群、または非盲検下でリバーロキサバン(1日1回20mg)経口投与群に患者を1対1対1の比率で無作為に割り付けた。主要評価項目は大出血または臨床的に重要な非大出血とした。 abelacimabによる予測を上回る出血イベントの減少が見られたため、試験は独立データモニタリング委員会の勧告により早期に中止された。大出血または臨床的に重要な非大出血の発生率は、リバーロキサバン群の100人年当たり8.4に比べ、abelacimab 150mg群で100人年当たり3.2(ハザード比0.38、95%CI 0.24-0.60、P<0.001)、90mg群で100人年当たり2.6(同0.31、0.19-0.51、P<0.001)だった。有害事象の発生率および重症度は3群で同程度と思われた。...