直腸がんへの経肛門的TMEが腹腔鏡下TMEに非劣性

中国の16施設で、臨床ステージI-IIIの中下部直腸がん患者1115例を対象に、経肛門的全直腸間膜切除術（TME）の腹腔鏡下TMEに対する非劣性を第III相無作為化非盲検試験で検討（TaLaR試験）。主要評価項目は3年無病生存率とした（非劣性マージン－10％）。患者1089例（男性692例）が解析対象となった。 その結果、3年無病生存率は経肛門的TME群82.1％（97.5％CI 78.4-85.8）、腹腔鏡下TME群79.4％（同75.6-83.4）で、差は2.7％（同－3.0-8.1）となり、97.5％CIの下限が非劣性マージンを上回った。副次評価項目の3年局所再発率は経肛門的TME群3.6％（95％CI 2.0-5.1）、腹腔鏡下TME群4.4％（同2.6-6.1）、3年全生存率はそれぞれ92.6％（同90.4-94.8）、90.7％（同88.3-93.2）だった。...