緊急開腹術後の陰圧閉鎖療法はSSIを抑制するか
2025年2月20日
Journal of the American Medical Association
英国の22施設およびオーストラリアの12施設で、緊急開腹術を受ける成人患者840例(平均年齢63.8歳、女性52%)を対象に、切開創の陰圧閉鎖療法(iNPWT)による手術部位感染(SSI)抑制効果を第III相無作為化試験で検討(SUNRRISE試験)。iNPWT群と外科医が選択した創部ドレッシング群の各群394例が解析対象となった。主要評価項目は、術後30日時点のSSI発生率とした。 その結果、SSI発生率はiNPWT群28.4%、外科医選択群27.4%だった(相対リスク1.03、95%CI 0.83-1.28、P=0.78)。あらかじめ定めたサブグループ解析や感度解析でも結果は一貫していた。30日以内の創部関連合併症による再入院、QOL、入院期間(中央値:iNPWT群8日、外科医選択群9日、幾何平均比0.96、0.88-1.06、P=0.21)などの副次的評価項目7項目のうち6項目で有意差は認められなかった。...
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