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非代償性肝硬変の転帰は標準治療に2剤併用で改善せず

2025年2月26日  Journal of the American Medical Association

欧州の病院14施設で、非代償性肝硬変患者237例(男性72%、平均年齢57歳)を対象に、標準治療へのシンバスタチン+リファキシミンの併用による転帰改善効果を第III相プラセボ対照試験で検討。患者のChild-Pugh分類は194例がB、43例がCだった。主要評価項目は肝硬変の重篤な合併症(慢性肝不全急性増悪)発生率とした。 その結果、併用療法群とプラセボ群で、慢性肝不全急性増悪(17.9% vs. 14.2%、ハザード比1.23、95%CI 0.65-2.34、P=0.52)、移植または死亡(18.8% vs. 24.2%、同0.75、0.43-1.32、P=0.32)、肝硬変合併症(42.7% vs. 45.8%、同0.93、0.63-1.36、P=0.70)の発生率に差は見られなかった。有害事象発生率は両群同等だったが(426件 vs. 419件、P=0.59)、併用療法群の3例(2.6%)が横紋筋融解症を発症した。...