片頭痛薬物療法の有効性比較、確実性の高いエビデンスなし
2025年3月4日
Annals of Internal Medicine
反復性片頭痛予防を目的とした薬物療法の有効性および有害性を系統的レビューとネットワークメタ解析で比較。MEDLINE、EMBASE、the Cochrane Central Register of Controlled Trialsデータベースから抽出した無作為化試験61件(成人患者2万680例)を解析対象とした。先行研究でプラセボに対する優越性が示された計16種の治療が検証され、19件の試験でバイアスリスクが低かった。 その結果、カルシトニン遺伝子関連ペプチド拮抗薬モノクローナル抗体は、トピラマートよりも有害事象による治療中止となる可能性が少なく(リスク差-16.2%、95%CI -18.4--12.8、エビデンスの確実性:中)、ゲパント系薬よりも片頭痛関連障害を抑制し(平均差-4.12、95%CI -9.30-1.05、エビデンスの確実性:低)、QOLを改善する(同2.25、-0.85-5.34、低)と考えられた。...
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