肥満者の鎮静下内視鏡検査にHFNC酸素療法で低酸素症減
2025年3月10日
British Medical Journal
中国・上海の3次病院3施設で、肥満成人患者984例(BMI 28以上、平均年齢49.2歳、女性36.9%)を対象に、高流量鼻カニュラ(HFNC)酸素療法による鎮静下胃腸内視鏡検査中の低酸素症の発生抑制効果を無作為化比較試験で検討。主要評価項目は、検査中の低酸素症(SpO2が75%以上90%未満、60秒未満持続)発生率とした。 その結果、低酸素症の発生率は通常の鼻カニュラ酸素療法群21.2%、HFNC酸素療法群2.0%(差-19.14、95%CI -23.09--15.36、P<0.001)、無症候性呼吸抑制ではそれぞれ36.3%、5.6%(同-30.71、-35.40--25.92、P<0.001)、重度低酸素症では4.1%、0%(同-4.11%、-6.26--2.48、P<0.001)となり、いずれもHFNC酸素療法群の方が低かった。その他の鎮静に関連する有害事象に群間差は見られなかった。...
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