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中国の顧みられない熱帯病、GBD推定値と実態に乖離

2025年3月13日  British Medical Journal

中国での顧みられない熱帯病6種(ハンセン病、エキノコックス症、住血吸虫症、内臓リーシュマニア症、デング熱、狂犬病)に関する、2004-20年のリアルワールドデータと世界の疾病負担研究(GBD)2021推定値の相違を比較試験で検討。リアルワールドデータは、中国疾病対策予防センターのChina Public Health Scienceデータセンターおよび関連報告から入手した。主要評価項目は、障害調整生存年(DALY)とした。 その結果、顧みられない熱帯病6種のリアルワールドDALYは2004年の26万人年から2020年には1万9000人年に減り、93%の低下を示した。2004-20年のハンセン病に関するDALYのリアルワールド平均値は42、GBD 2021推定値は500(リアルワールドデータに対するGBD 2021推定値の比率17)、エキノコックス症ではそれぞれ960、1万1000(同11)、住血吸虫症では6万4000、9万8000(同1.5)、内臓リーシュマニア症では56、1万6000(同280)、デング熱では190、780(同4.2)、狂犬病では4万7000、6万7000(同1.4)...