冬眠を行わない動物で冬眠によく似た状態を実現することに成功【時流◆人工冬眠は医療を変えるか】
心肺が停止した患者を病院まで緊急搬送する際、患者を「冬眠状態」にすることで治療までの時間を稼ぎ、救命率を飛躍的に向上させる――。そんな医療応用の可能性に向けて、今、人工冬眠の研究が進んでいる。筑波大学医学医療系分子行動生理学教授/国際統合睡眠医科学研究機構副機構長の櫻井武氏らは2020年、本来は冬眠しないマウスやラットを冬眠様状態に誘導することに成功し、大きな注目を浴びた。シリーズ「時流◆人工冬眠は医療を変えるか」では、櫻井氏に人工冬眠研究の今と、将来の医療応用の可能性について聞く。第1回は、人工冬眠の医療応用の可能性などについて。(m3.com編集部・高嶋秀行/2022年2月25日取材、全3回連載)...
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