第48回 再発・難治性MMに対するBCMA/CD19標的CAR-T細胞併用療法の第2相試験
再発・難治性の多発性骨髄腫(MM)に対する治療薬は多種多様に開発が進んでいます。その中の一つがCAR-T細胞療法ですが、最も臨床開発が進んでいるのはB細胞成熟抗原(BCMA)を標的としたものであり、本邦でも適応を獲得している製剤があります。しかし、BCMAはある程度分化した段階で発現しており、いわゆるMMの幹細胞的な細胞には発現していないのではないかという意見もあります。逆に、CD19は分化した形質細胞では発現が落ちていますが、MMの幹細胞的な細胞には発現があるのではないかとされており、MMの治療にCD19を標的としたCAR-T細胞を用いた研究も有効性が既に報告されています(N Engl J Med. 2015; 373: 1040-1047. )。...
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