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第11回 臨床試験から見えるがん診療の変遷【消化器内視鏡編・後編】

2022年5月24日  スペシャリストの視点

早期胃癌は、標準治療である外科切除が行われれば、極めて高い確率で根治が得られます。そのため、ESDの適応を検討する際には、根治性を下げないために、前述の外科切除成績(他病死を除外した5年生存割合がT1a(M)癌で99%、T1b(SM)癌で97%)を基準に、「リンパ節転移割合がT1a(M)癌では1%以下、T1b(SM)癌では3%以下」を目標に決められてきました。しかし手術合併症、術後早期死亡や他病死のリスクが高い高齢者においては、同時性リンパ節転移割合が1%を超えていても、ある一定の割合までであればESDを適応拡大し得ると考えました。許容される同時性リンパ節転移割合を10%と設定することで、JCOG参加施設の内視鏡医と外科医のコンセンサスが得られたため、過去の外科手術例の同時性リンパ節転移割合データからその転移割合が10%を下回ることをJCOG1902の対象病変の条件としました。...