第6回 精神病の遺伝子はなぜ淘汰されないのか(前編)
統合失調症は100人に1人が罹患する疾患であり、その原因には遺伝負因が関与することが以前から知られています。統合失調症のリスクを上昇させ、精神病を引き起こす遺伝子型は淘汰されて少なくなっていき、何万人に1人というようなまれな遺伝病になってもよさそうなものですが、実際にはそうなっていません。どうやら統合失調症は太古から人口の1%に見られるようであり、現在も増えもせず減りもしていません。今回は、その理由を考察します。...
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