特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura[ITP])は、他の基礎疾患や薬剤などの原因が明らかでない後天性の血小板減少症です。血小板膜糖蛋白(GPIIb/IIIa、GPIb/IXなど)を標的とする抗血小板自己抗体によって血小板がオプソニン化され、脾臓などの網内系細胞で捕食・貪食されることが血小板減少の原因と考えられています。そのため欧米では、原発性免疫性血小板減少症(primary immune thrombocytopenia)と呼ばれますが、日本では今も特発性血小板減少性紫斑病という呼称が一般的です。幸い略称はいずれもITPです。...
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