第14回 臨床試験から見えるがん診療の変遷【骨軟部腫瘍編・前編】
悪性骨軟部腫瘍は希少がんであり、人口10万人あたりの年間新規患者数が3人程度と推定されています。また組織型が極めて多彩で、最新のWHO分類では亜型も含めると、約100種類にも及ぶため、個々の組織型に最適化した治療の開発は事実上不可能です。いわゆる「5大がん」に比べて大規模な比較試験の実施が難しく、レベルの高いエビデンスを出すことは容易ではありません。本稿では、そのような背景の中でJCOG骨軟部腫瘍グループとして取り組んできた臨床研究の一部をご紹介します。...
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