性差医療に新たな動き、ジェンダード・イノベーションとは

日常診療で疾患の性差を実感する機会は多いと思われる。医学・医療の領域における性差の問題、研究は1990年代から米国を皮切りに日本でも導入されてきた。最近、欧米を中心に「ジェンダード・イノベーション」と称する新たな概念が提唱され、研究や技術革新に性差やジェンダー分析の考え方を取り入れることで、研究の価値や社会的妥当性を高めようとする動きが始まっている。2月4-5日に東京都港区で開かれる第16回日本性差医学・医療学会学術集会では、ジェンダード・イノベーションやジェンダー分析について最新の情報を得るためのプログラムがも提供される。同学会理事長の秋下雅弘氏と副理事長で学術集会会長を務める片井みゆき氏に話を聞いた。（m3.com編集部・坂口恵、2023年1月27日に取材）...