第8回 AFIRE研究デザインの学びとサブグループ解析について【後編】
前編URLで述べた、臨床研究を行う上で生じる問題の延長に、サブグループ解析の問題がある。主論文が発表された後に、異なる視点や切り口から、重要なサブグループに関してどのような結果が得られるのか、さらに細かく知りたいというのは、当然、出てくる欲求である。ただしこれまで述べてきた通り、繰り返された検定で得られた結果であるため、有意差があると思われても、偽陽性の可能性が大きくなっていることに注意が必要である。通常は、主論文の解析計画をもとに必要な症例数が設定されているため、他の切り口からのサブグループで分けた場合、十分な症例数とはなっていない場合が多々あり、差があることを示すための検出力(パワー)不足の可能性が高まっている点にも注意すべきである。...
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