第2回 高齢者未破裂脳動脈瘤の治療―年齢だけでなくフレイルの評価も重要な時代へ―
高齢化が進む日本において、MRIなどの画像検査で偶然に未破裂脳動脈瘤が発見されるケースが増えています。一方で、高齢者の未破裂脳動脈瘤の治療適応や治療法(開頭手術か血管内治療か)は明確にされておらず、現在も議論の対象となっています。未破裂脳動脈瘤の治療は、将来の破裂によるクモ膜下出血(subarachnoid hemorrhage:SAH)を予防するために行うものですから、個々の動脈瘤の将来的な破裂予測と、患者さんの見込まれる(健康)余命をもとに、手術適応を決める必要があります。...
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