「外科医になる」か「ならない」か、それぞれの選択の理由
「外科医になる!」決意までのエピソード(つづき)
手術の美しさと面白さとダイナミズムに魅了された
精神科に進もうと思っていたが、整形外科での実習で気が変わった。手術の見学中に定時になり、看護師が術場を降りてしまって、ポリクリ学生の私が代わりに入ることになり、器具出しをしたらそれがすごく面白くて、外科系に興味が出た。術場の看護師になりたくなったくらいだった。
呼吸器内科を志望して初期研修を開始。学生の頃は手術が嫌いで外科医になるつもりはさらさらなかったが、当院は2カ月の外科ローテートが必須だったので呼吸器外科を選択した。いざ手術(その時は開胸の右肺上葉・胸壁合併切除の手術)に入ってみると、胸を大きく開け、胸腔内にがっつり手を入れ、肋骨を切断したり胸壁を剥がしたりと非常にダイナミックな手術だった。その後その人が元気に退院していく姿を見たときに「外科医になろう」と決意した。
学生時代の実習で経験した手術のすごさ、面白さに衝撃を受けました。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。