そもそも、JCOG1008試験を提案し、登録開始に漕ぎ着けた2012年時点で、私は頭頸部がん治療に携わって5年強の新参者の腫瘍内科医でした。このため、まずは参加施設の先生方に試験の意義を直接伝え、私自身についても知ってもらおうと思いました。当時のJCOG頭頸部がんグループ参加施設を、北は北海道大学から、南は四国がんセンターに至るまで、放射線治療研究事務局の古平 毅先生と全国行脚しました。現在であればウェブ会議で済むのですが、この全国行脚で各施設の先生方の考え方や事情を把握でき、何より直接話し合い(と宴会)をすることで貴重なネットワークを構築することができました。...
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