1. m3.comトップ
  2. 臨床ニュース
  3. 下部消化管内視鏡検査で腺腫・腫瘍が見つかった場合

下部消化管内視鏡検査で腺腫・腫瘍が見つかった場合

2023年5月25日  南山堂

下部消化管内視鏡検査で腺腫・腫瘍が見つかった場合 内視鏡医は「発生部位・大きさ・表面構造」などから組織型を想像し、腫瘍に発展する可能性を熟慮して切除要否を決めています。米国では腺腫であれば大きさにかかわらず切除するよう勧められています。日本では、①6 mm以上の腺腫性ポリープ、②TSAが疑われる病変、③SSLが疑われる病変のうち、10 mm以上もしくは細胞異型が疑われる表面構造の場合、を切除対象としています。報告書の内容に応じて、今後の治療法を検討していきましょう。 初回の大腸内視鏡所見でポリープがなかった場合、米国では10年、日本では5年は間隔を空けてよいとされています。1回の検査でポリープが切除できた場合や、切除不要のポリープである場合は、組織型に応じて大腸内視鏡検査の再検査時期が異なります(表7~9 4, 33))。内視鏡的もしくは外科的手術が必要な腫瘍がある場合には、より詳細な診療情報を添えて専門施設に紹介します。...