第6回 免疫性血小板減少症と単純性紫斑/老人性紫斑の鑑別
本シリーズでは、先生方の日常診療に役立ててもらうことを目的に、主として血液疾患とその類似疾患、いわゆるミミック疾患(mimic:まねをする)を紹介していきます。前回(「第5回 典型的なミミック、免疫性血小板減少症と抗リン脂質抗体関連血小板減少症」)に引き続き、今回も免疫性血小板減少症(immune thrombocytopenia:ITP)を取り上げます。ITPでは、血小板数が3万/μL以下になると、皮膚に紫斑を生じるようになります。この紫斑という特徴がITPと共通している代表的な疾患・病態を紹介し、それらの鑑別の進め方について、私見を交えてお話をしたいと思います。...
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