重症小児の救命率向上へ、1億円クラファン開始

特定NPO法人「日本重症患者ジェット機搬送ネットワーク」（JCCN）はこのほど、1年間のドクタージェット試験運用のための資金をクラウドファンディング（CF）で募ると発表した。理事長の福嶌教偉氏（千里金蘭大学学長）は、2022年から重症患者の固定翼機搬送システムを国策として導入するよう活動を進めてきたが、2023年6月に閣議決定された政府の「経済財政運営と改革の基本方針2023」（骨太の方針2023）には盛り込まれなかった。これを受け、福嶌氏らは、搬送の全国実態を探るべく1年間の試験運用で成果を取りまとめ、骨太の方針2025での採択を目指す。CFの目標金額は「医療系プロジェクトでは過去最高額」（CFを運営するREADYFORの林田翔太氏）の1億円を予定している。（m3.com編集部・坂口恵）...