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外傷、打撲傷に対する漢方薬の使い方

2024年1月31日  羊土社

POINT 打撲傷や捻挫、骨折など外傷は末梢循環不全の状態(おけつ)と考えられる。治打撲一方、通導散を中心に使用すると回復が促進される。 急性期には下痢するくらいに大黄剤を十分に服用すると効果的であるが、事前に患者に説明しておくことが大切である。 <よく処方する漢方薬の一覧> 他に使用が検討される漢方薬 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):局所の末梢循環を改善し腫脹・疼痛を改善する。治打撲一方や通導散と併用すると効果的。手術創部の腫脹にも効果あり 桃核承気湯(とうかくじょうきとう):末梢循環を改善し腫脹・疼痛を改善する。特に会陰部の打撲による尿閉に効果が期待できる。通導散と同様に緩下作用が強いので用量調整が必要...