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二転三転するPNESの発作報告をどう解釈するか

2026年1月9日  診断と治療社

発作時の評価  転院後、病棟で早々に発作がありました。前医の情報通り「全身が震え出し、両側上肢は屈曲し、けいれんがはじまる」というものでした。いわゆる強直間代発作ではなく、歯を食いしばって全身を激しく身震いさせるような動きで、また易怒性があり、診察中にも興奮しだして「一点を凝視する発作」がはじまりました。精神的な誘因があること、無反応状態の持続時間が長いことなどからPNES(心因性非てんかん発作)と考えられます。発作中のバイタルサインは正常で、arm drop試験では顔を避けるように腕が落下しました。 検査結果 脳波  脳波検査ではてんかん性放電は認めませんでした。 脳MRI  脳MRIでは急性期病変を認めませんでした(図2)。また過去に急性心筋梗塞による心肺停止となった既往があるとのことでしたが、明確な画像上の変化は認めませんでした。 本例のその後  まずクエチアピンが夕1回のみの投与となっていましたので、日中の時間帯をカバーできていませんでした。そこで作用時間の長いオランザピンを併用したところ、日中の興奮の頻度は減少しました。...