在宅の緊急時対応「搬送して終わり」にしていませんか?<後編>
2 脳血管障害
a. 一般的な依頼後の経過
脳血管障害の場合、寝たきりで経管栄養の患者から、片麻痺で何とか外出可能な患者までその範囲は広く一概に経過を語ることはできません。ここでは、寝たきりで日常生活全般に介護を必要とし、軽度の嚥下障害のある患者を想定して記載します。
多くの場合、リハビリテーション病院から退院後はある程度動けることが多いのですが、よほど本人・家族に意欲がない限り、訪問リハビリやデイサービスなどを行ったとしても、徐々にADLは低下していきます。また、加齢とともに麻痺側や両下肢に拘縮をきたしてしまうことも少なくありません。嚥下機能も年齢とともに低下することが多く、一般的には誤嚥性肺炎をきたす可能性が歳とともに高まっていきます。
重症でかつ高齢の脳血管障害の場合、文献上も予後は悪く、また、回復はあまり見られないことが示されており、筆者らの経験と一致します。
病状が進んだ段階では、肺炎等の入院加療が患者の予後を延長するかどうかは不明で、必ずしも患者の利益にそぐわないことも多く、本人・家族と相談の上で、...
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