1 概要
在宅医療において、悪性腫瘍の症状コントロールは非常に重要な治療であり、その疼痛への対処は在宅医療を行う者として必須の知識、手技の1つである。癌性疼痛と一概に言っても、実際にはさまざまな原因による。そのため、疼痛の原因についての診断がまず必要となる。また、症状によって使う薬剤が異なるため、訪問前に訪問看護師や家族の情報から、どの疼痛に一致しそうかを推測し、疼痛が強い場合には注射の薬剤を準備してから訪問する必要がある。癌患者の疼痛は、主にその発生機序から表II-1-1のように分類して考えると治療法が明確になりよい。
2 在宅での対処が難しい病態
レスキューだけでは収まらない癌性疼痛(III-1参照=本連載では割愛します。詳細は書籍でご覧ください)
病的骨折・骨転移(III-2参照=本連載第7回で掲載予定)
3 臨時往診より病院受診を優先させるべき病態
癌性疼痛で臨時往診よりも病院受診を優先させるべき状態はほとんどない。ただし、明らかな対麻痺が疼痛とともに出現している場合には、転移などによる脊髄圧迫が疑われ、緊急で対処することで対麻痺を回避できる可能性がある。...
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