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スタチン開発者が「本当は作りたかった」薬【平成の医療史30年◆スタチン編】

2019年6月3日  平成の医療史30年

 スタチンの発見者として世界に知られる遠藤章氏(東京農工大学特別栄誉教授、株式会社バイオファーム研究所代表取締役所長)。希代の研究者が発見した物質は医薬の世界にとどまらず、虫歯予防ガム、清酒、健康補助食品、生化学研究用試薬、化粧品など、さまざまな分野で活躍しているが、遠藤氏が「本当は作りたかった薬」は別にあったという――。現代、そして次世代に通じる、遠藤氏の研究への矜持と併せて紹介する。(聞き手・まとめ:m3.com編集部・軸丸靖子/2019年2月4日取材) 探すならカビの中だと思った ――先生は少年の頃からキノコやカビに興味を持っていたそうですが、それにしても、目的とする物質をカビから探そうという発想と嗅覚、そのスピードには驚かされます。三共(現、第一三共)に入社して2年後に新ペクチナーゼの大量生産菌を発見し、HMG-CoA還元酵素阻害物質は探索開始から2年以内に発見していますが、どうしたらそのようなスピードで実現できるのでしょうか?  私はカビ以外のことは知らないから、カビの中から探そうと思ったのですよ(笑)。  東北大学の農学部を卒業して、三共に入社し...