待ったなしの後遺症対応、そもそもの定義と症状【時流◆Long COVID】
Long COVID――「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後遺症」「Long Hauler」あるいは「post-COVID-19 syndrome」などと呼ばれる健康課題が顕在化している。ワクチンもまだ行き渡らない日本にとって気の重い話だが、われわれはどのように対応の針路を見いだしていけばよいのか。【特集◆Long COVID】第2弾では、Long COVIDについてこれまでに分かっていることを、国立国際医療研究センター国際感染症センター総合感染症科の森岡慎一郎氏に聞く。(取材・まとめ:m3.com編集部・軸丸靖子、2021年4月26日の取材に新たな情報を追加して構成、全2回連載)。 Long COVID、世界的コンセンサスは? ――COVID-19から回復後も遷延する、あるいは遅発性に起きることがある後遺症(Long COVID)が明らかになっています。英国家統計局は、同国内でLong COVIDを自覚している人は推計100万人(1)としていますが、そもそもこの概念はどう定義されるのでしょうか。COVID-19と診断されたことが前提になりますか? 難しい問題です。ま...
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