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第1回 臨床試験から見えるがん診療の変遷【肺がん内科編・後編】

2021年6月28日  スペシャリストの視点

ドライバー遺伝子の発見がもたらした新たな抗がん薬の時代  IPASS試験の結果に基づき、EGFR遺伝子変異がEGFR阻害薬のバイオマーカーとして確立し、その後、EGFR遺伝子変異を有する患者さんのみを対象とした複数の第III相試験が実施されています。このドライバー遺伝子を標的とした治療が成功したことを受け、肺がんに対する多くのドライバー遺伝子が発見され、それぞれに対する有効な薬剤が開発されるに至りました。すでに、ALK、ROS1、BRAF、MET、TRKの各遺伝子に対する薬剤が承認されており、高い奏効率と従来の殺細胞性抗がん薬とは比較にならない長い奏効期間が得られています。RET、HER2、KRAS(G12C)などの各遺伝子を対象とした薬剤が近い将来、承認されるものと期待されています〔編集部注:2021年5月28日、米国でKRAS(G12C)変異陽性非小細胞肺がんに対するsotorasibが承認〕。 分子標的薬から免疫療法へ gpペプチドワクチンが教えてくれたこと  現在は肺がん以外にも多くのがん種で免疫チェックポイント阻害薬が使用されていますが、その契機になったのは、2010...