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急性心筋梗塞の自己注射薬、臨床第3相試験を開始

2021年7月6日  m3.com編集部

急性心筋梗塞(AMI)に対する自己注射型のP2Y12阻害薬(selatogrel)の国際共同臨床第3相試験(Selatogrel Outcome Study in suspected Acute Myocardial Infarction: SOS-AMI)が開始される。 大腿部または腹部に自己注射  AMI発症時の薬物療法としてP2Y12阻害薬の経口投与や静脈内持続投与が行われているが、効果発現や投与までに時間を要することが課題だった。また、病院前治療や専門施設への転送前の治療として、アスピリンをかみ砕いて服用することが推奨されている。  Selatogrelはチカグレロルやカングレロルとは異なる機序でP2Y12受容体と可逆的結合する新規クラスのP2Y12阻害薬。AMIが疑われる症状が発生した際、自己注射で大腿部または腹部に皮下投与する。 投与後15分の奏効率91%  これまでに慢性冠症候群(CCS)患者229例を対象とした二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)において、投与30分で薬剤の血漿中濃度がピークに達した他、P2Y12阻害作用が8時間以上持続し24時間以内に...