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第41回 糖尿病性腎臓病治療薬の効果はいかに?(その1)

2021年7月7日  スペシャリストの視点

今回扱う論文 Serum Urate Lowering with Allopurinol and Kidney Function in Type 1 Diabetes 1) New England Journal of Medicine 2020; 382: 2493-503 はじめに 糖尿病性腎症は、慢性的な高血糖状態に起因した細胞・組織障害と腎血行動態異常の結果生じる腎疾患で、典型的な腎症は糸球体障害に起因した尿タンパクの増加に伴い尿細管障害が進行し、ネフロンの喪失とともに腎機能低下をきたす進行性腎疾患です2)。そして、そのような古典的進展論に基づいて病期が規定されています。近年、糖尿病における腎障害にはアルブミン尿が陰性でありながらGFR(糸球体濾過量)が先行して低下する例が少なくないことが判明し、そのような病態を含めた糖尿病性腎臓病(DKD)という概念が普及しています。レニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬3)以外に、SGLT2阻害薬が久々に登場した糖尿病性腎症・DKDの進展抑制薬として着目されていますが(第16回、 第33回、 第37回)、他に有効な薬剤はあるのでしょうか...