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第2回 肺がん縮小手術開発の歴史と臨床試験【肺がん外科編・後編】

2021年7月29日  スペシャリストの視点

肺葉切除術の縮小手術と考え方 もう一つの縮小手術: リンパ節郭清範囲の縮小化 本邦では先述のようにCTの普及によって、小型の肺がんが数多く発見されるようになり、縮小手術の需要は高くなっています。前編の冒頭で述べたように、肺がんに対する「みなし」標準術式は肺葉切除+縦隔リンパ節郭清ですが、これに対する縮小手術には2通りあります。 一つは先述した区域切除術など肺実質切除量の縮小ですが、もう一つの縮小手術は縦隔リンパ節郭清範囲の縮小です。肺がんは複雑な転移リンパ流路を持つことが知られており、標準術式である肺葉切除術の意義は肺葉内のリンパ流路をいわば根こそぎ全て切除するということであり、区域切除術はその肺葉内リンパ流路の切除範囲を縮小するものであると言い換えることができます。すなわち、肺実質切除量の縮小とリンパ節郭清範囲の縮小というのは、一見違うように見えますが、実はリンパ流路の切除範囲を縮小する、という意味では同義のものであると言えます。 リンパ節郭清は長期予後を改善するのか 肺がんに対するリンパ節郭清の臨床的意義に関しては、①正確なstagingと②長期予後の改善、という2つの面から議論が...