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高齢者の激しい腹痛

2021年7月21日  三輪書店

寺沢秀一 (著)『研修医当直御法度 百例帖第2版』(三輪書店)より転載 Case 82歳、男性 既 往 20歳に虫垂切除、3年前、急性心筋梗塞にて入院歴あり。 病 歴 午後3時から、腹部全体に激しい痛みが出現。嘔吐なし、下痢なし、胸痛なし、背部痛なし、呼吸困難なし。痛みが持続するため、午後6時に救急室を受診。 所 見 苦悶状、意識清明、血圧140/70、脈拍78/分(不整)、呼吸28/分、体温37.2℃。腹部はやわらかく、膨隆なし。腹部全体に圧痛を認めるが、腹膜刺激徴候はない。拍動性腫瘤なし、雑音(bruit)も聴取しない。 検 査 白血球9,800、ヘモグロビン11、血清アミラーゼ正常、尿中アミラーゼ正常、検尿:血尿なし、腹部X線撮影:小腸ガスあるも、ニボー形成はみられない。腹部エコー:胆石なし、心電図:心房細動、V1~V4にQSパターン 経 過 コリオパン1 Aの静注で腹痛変わらず、ソセゴン30 mg筋注でやや軽くなったが、依然苦しそうであったため、アタラックス...