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第3回 睡眠薬の減量・中止に心理社会的な介入は有用か?

2021年7月28日  スペシャリストの視点

はじめに 琉球大学の高江洲義和です。今回も不眠症治療に関わる、日常診療で先生方が気になっている臨床疑問(Clinical Question: CQ)に関して回答していく形でお話しをさせて頂きたいと思います。 【CQ】睡眠薬の減量・中止に心理社会的な介入は有用か? 【回答】 睡眠薬の長期服用者の減薬の際に睡眠衛生指導と漸減法を用いることが望ましい。不眠に対する認知行動療法は漸減法に加えて行うことで睡眠薬の中止成功率が高まる可能性があるが、実施可能な施設は少なく、保険適用もないため、その実施に当たっては患者の希望や、益と害を勘案して決定することが望ましい。 睡眠薬減量の判断に必要な2つの前提基準 第2回「睡眠薬の長期服用者は睡眠薬を止めるべき?」でお話しさせて頂きましたが、すべての睡眠薬長期内服患者の減薬を目指していくのは現実的ではなく、一定の基準を満たした状態でないと睡眠薬の減量・中止を目指していくのは難しいと思います。睡眠薬減量の前提として、(1)不眠症状が十分に良くなっていることと、(2)患者さん自身が減量を希望している――ということが、睡眠薬の減薬を目指していく最低限の基準になると...