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主訴「浣腸して便を出してほしい」

2021年7月28日  三輪書店

寺沢秀一 (著)『研修医当直御法度 百例帖第2版』(三輪書店)より転載 Case 86歳、女性 既 往 高血圧で内服中、3年前に脳梗塞、自宅で寝たり起きたりの生活。 病 歴 3時間前から左下腹部痛を訴え始め、何回かトイレに行って排便しようとするが排便なく、疼痛が増強して、家人の車で救急室に受診。「浣腸して便を出してほしい」という。 所 見 意識清明、血圧160/90、脈拍96/分、呼吸20/分、体温36.9℃、聴診で呼吸音正常、心音は整、心雑音なし。 腹部は触診で左下腹部に軽度の圧痛あり、反跳圧痛や筋性防御は認めない。 検 査 なし 経 過 研修医は本人の希望どおり浣腸した。トイレから出てきて、「少量の排便があり、少し楽になった」と言うので、帰宅とした。 翌朝、救急車で搬送され、ショック状態で左下腹部が板状硬になっていた。 何が考えられるのでしょう? 担当した研修医の足らない点はなんでしょう...