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「鎮痛薬を出しておわり」じゃない、痛みのアプローチ

2021年8月27日  金原出版

岩田健太郎著『HEATAPP!たった5日で臨床の質問力が飛躍的に向上する、すごいレクチャー』(金原出版)より転載 1st Day Session 3 岩田 じゃあ、午前中最後のセッションです。 60代男性、3日前から発熱と腹痛があり、心窩部から右の季肋部にかけて痛い。既往歴はなし、服薬歴もなし、アレルギーも特になくて、渡航歴もなし、動物曝露もなし、sick contact、病人とも接触がない。同じような症状の人がたくさん出ていたら、感染症を考えるのが定石ですね。 食中毒を疑ったら…… 岩田 ぼくは北京にいたときに「食中毒疑惑」をみたことがあります。北京の日本人学校の家庭科の授業で、じゃがいもの料理をつくっていたんですよ。そしたら、みんながゲーゲー吐き出したので、食中毒じゃないかと子どもたちがたくさんやってきたんですね。 おかしいな? と思ったんですよ。なぜかというと、みんな吐いているのに腹痛がゼロ、下痢がゼロなんです。 嘔吐、腹痛、下痢は全部トリオのセットの組み合わせで、食中毒を考えるんです。もちろん中には嘔吐しかない、下痢しかないという人もいるんだけど、集団が全員、嘔吐だけというのが...