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「胆石胆嚢炎」として朝まで診ていたらショックに陥る

2021年9月15日  三輪書店

寺沢秀一 (著)『研修医当直御法度 百例帖第2版』(三輪書店)より転載 Case 74歳、女性 既 往 胆石疝痛発作で数回受診歴がある。 病 歴 20時から「いつもよりひどい右上腹部痛」が出現し、嘔吐数回。悪寒も出現し、23時に救急室に受診。 所 見 意識清明、血圧112/88、脈拍102/分(整)、呼吸20/分、体温38.7℃、SpO2 97(酸素なし)、心肺の聴診では著変なし。心窩部から右上腹部に圧痛と反跳圧痛がある。 経 過 研修医は上籍医と相談し、胆石胆嚢炎として救急室観察ベッドに入院させ、翌朝に主治医にバトンタッチの方針となった。輸液路確保、採血、解熱鎮痛薬、抗菌薬の点滴静注を開始し、血液検査はWBC 14,000、CRP 4.6、AST 102、ALT 124、Al-P 892、T-Bil. 1.8、アミラーゼ86であった。痛がり方がひどいので、ソセゴン、アタラックスの筋注も追加した。患者は午前1時にはウトウトと眠り始めた。翌朝、血圧78/56、脈拍118となった。 この患者は何が起きたのでしょう? この研修医のアプローチで改善すべき点は何でしょう? 胆石胆嚢炎と総胆管結石...