医療機器の先に広がる広大なサイエンスの世界を紹介する第2弾(第1弾 PET検査と「ビッグバン」の意外な関係 はこちら)。今回は、MRI(magnetic resonance imaging:磁気共鳴画像法)装置を取り上げよう。もはや医療の現場に欠かせない、身近な診断装置の代表の一つと言えるMRI装置だが、実はこの中には、小学校で習う「永久磁石と電磁石は別物」という常識を覆す磁石が使われていることをご存じだろうか? MRI装置に使われている強力な磁石は、「超伝導電磁石」(超電導と書く場合もある)と呼ばれるものだが、これは電磁石でありながら、電源を切っても磁石であり続ける、事実上の永久磁石なのだ。(m3.com編集部・高嶋秀行)...
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