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第5回 臨床試験から見えるがん診療の変遷【大腸がん外科編・前編】

2021年11月30日  スペシャリストの視点

本邦と欧米では、進行下部直腸癌に対する標準治療が異なります。本邦では、拡大リンパ節郭清の概念を発展させ、直腸間膜全切除(total mesorectal excision:TME)に側方リンパ節郭清(lateral lymph node dissection:LLND)を加えるという手術手技を独自に発展させてきました。 一方、欧米の標準治療は、LLNDは行わずに、放射線治療を中心とした術前化学放射線療法+TMEです。このような欧米と本邦の治療パラダイムの違いは、優先順位の違いから生まれたものです。欧米では、治療開発の主眼が側方領域よりもTMEの完全性を術前治療によって高める方に置かれてきたことによります。一方、本邦では拡大リンパ節郭清の概念を発展させた結果、TMEにLLNDを加えるという独自の手術手技にたどり着きました。...