大学病院での死亡事故、医局員たちのその後

特に急性期の臨床現場では、ほとんどがチーム制で医療を提供していると思われますが、古典的なチーム構成（研修医、主治医、指導医、その上に診療課長・教授）で治療に当たった場合、万が一医療事故が起きてしまったらそれぞれの医師はどのような責任を負うのでしょうか。 前回と同様、「抗がん剤の過剰投与により患者さんが死亡した事案」を題材に、「チーム医療が取られている場合に、個々のポジションの医師が刑事・民事それぞれの裁判においてどのような責任が問われるか」について考察したいと思います。...