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胸壁複合損傷の早期固定術、短期的転帰を改善

2018年9月20日  The Journal of Bone & Joint Surgery

胸壁複合損傷の肋骨骨折に対する内固定術を施行した患者102例(胸部単独外傷38例、多発外傷64例)を対象に、後ろ向き解析で転帰を検討した。 その結果、53例が集中治療室(ICU)への入室を要した(平均入室期間4.7日)。入院期間中央値は10.6日で、多発外傷患者(P=0.01)および人工呼吸器管理が必要な患者(P<0.0001)では入院期間は有意に長かった。65例に受傷後48時間以内に内固定術を施行し、37例に48時間経過後に施行した。早期固定術施行例に、ICU入室期間が短い(P=0.01)、肺炎発症例が少ない(P=0.001)、人工呼吸器管理期間が短い(P=0.03)、気管切開例が少ない(P=0.02)、入院期間が短い(11.5日 vs. 17.3日、P=0.008)などの特徴を認めた。...