小児期のアトピー性皮膚炎持続の関連因子特定

小児喘息前向き研究（COPSAC2000）に参加した喘息の母親の出生児411例を対象に、小児期のアトピー性皮膚炎（AD）持続に関連する遺伝的、環境的、臨床的因子を13年間の追跡を伴う出生コホート研究で検討した。 13歳時点でのAD持続率は24.1％だった。AD遺伝的リスクスコア高値（多変量オッズ比1.8、95％CI 1.1-2.9、P＝0.02）、父親の喘息（同3.7、1.2-11.5、P＝0.02）およびAD（同6.2、1.17-23.2、P＝0.007）、良好な社会的環境 （同1.6、1.0-2.5、P＝0.05）、白色皮膚描記症や食物アレルギーなどの特定のHanifin and Rajka小診断基準（オッズ比2.6、1.1-6.2、P＝0.03）、診断時のSCORAD重症度高値（同1.1、1.0-1.1、P＝0.007）が13歳時のAD持続と関連した。...