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PM2.5長期曝露で脳卒中リスク増加

2020年1月20日  British Medical Journal

中国15省で実施されたChina-PARプロジェクトに参加した男女11万7575人を対象に、直径2.5μm以下の環境微粒子物質(PM2.5)に対する長期的曝露の脳卒中全体、虚血性脳卒中および出血性脳卒中への影響を前向きコホート試験で調査した。 登録者居住地のPM2.5の長期的平均濃度は64.9μg/m3だった。90万214人年の追跡調査期間中に3540例の脳卒中を確認し、そのうち63.0%は虚血性脳卒中、27.5%は出血性脳卒中だった。PM2.5レベルの最低四分位(54.5μg/m3未満)と比較して、最高四分位最(78.2μg/m3超)では、発生リスクは全卒中(ハザード比1.53)、虚血性脳卒中(同1.82)、出血性脳卒中(同1.50)ともに増加した。PM2.5濃度の10μg/m3上昇ごとの全卒中、虚血性脳卒中および出血性脳卒中の発生リスクは、それぞれ13%(同1.13)、20%(同1.20)、12%(同1.12)増加した。 ...