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HFpEFにpraliciguat、VO2max改善されず

2020年10月30日  Journal of the American Medical Association

左室駆出率が保たれた心不全(HFpEF)患者181例(平均年齢70歳、41%が女性)を対象に、経口可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬praliciguatの有効性および安全性を12週間の第II相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(CAPACITY HFpEF試験)。有効性の主要評価項目は、8週間以上投与した患者の最大酸素摂取量(VO2max)の変化量とした。 その結果、最大酸素摂取量の変化量は、praliciguat群-0.26mL/kg/分、プラセボ群0.04mL/kg/分で、群間差は-0.30mL/kg/分だった(P=0.37)。6分間歩行距離の変化量(58.1m vs.41.4m、群間差-16.7m)、換気量/二酸化炭素排出量勾配の平均変化量(群間差-0.3)にも有意差はなかった。治療下で発現した有害事象(TEAE)には浮動性めまい(9.9% vs. 1.1%)、低血圧(8.8% vs.0%)、頭痛(11% vs. 6.7%)などがあり、praliciguat群の発現率の方がプラセボ群よりも高かった。重篤なTEAE発現率は両群同等だった(10% vs.11%)。 この記事への...